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命日

2013.02.01 22:53
シマリス
今日の記事、文字が多くて長いです。しかも、感傷的…
そんな記事ですが、もしよろしければ、お付き合いください。

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今日は、シマリスのりっこの、3回目の命日です。
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あれから、もう3年経ったんだなぁ…



雪の降る、寒い日でした。
息も絶え絶えになっているりっこに、少しでも楽になってもらいたくて、
積もった雪を踏みしめながら、酸素缶を買いに行ったのを覚えています。
酸素缶なんて、焼け石に水なのは分かってたけど、じっとしていられなくて…



りっこが亡くなったのは、22時53分。享年9歳10ヶ月。
私の手の上で息を引き取りました。シマリスとしては、かなり長生き
だったと思います。ただ、安らかとは言えない最期でした。



りっこを苦しめたのは、「内耳炎」。
きっと、悪化してからは激しいめまいや痛みに襲われていたと思います。
苦しくて「キューキュー」と鳴くりっこを見守るのは、ほんとに辛かった…


異変に気付いたのは、亡くなる前年の12月21日。りっこの左耳から、
血の塊のようなものがポロッと落ちてきたんです。ちょうどその頃、ご飯も
柔らかい茹でトウモロコシばかり食べて、歯ごたえのある硬いご飯をを残すように
なっていたので、おかしいなぁ…と思っていました。それで、よーくりっこの
体を調べてみたら、口の中の左頬の裏側が腫れていて、膿を持って黄色っぽく
変色していたんです。


慌てて病院に連れて行ったところ、「内耳炎」との診断。そこまで重症化して
いないし、高齢でもあるから、強い薬は与えず、効き目の穏やかな抗生剤で
様子を見ましょう、と言われました。


飲み薬と点耳薬で療養を始めたものの、どんどん食べる量が減り、やせ細っていく
りっこ。そのうち平衡感覚がなくなり始め、まっすぐ歩くことができなくなり、
左に傾いて歩いたり、頭を軸にしてくるくる回ったりするようになってしまいました。


次の通院のときに様子を話してみたけれど、人間でいう90歳近い高齢だった
りっこには、弱い薬しか投与できず、このまま見守るしかないと言われました。
病気は確実に進行して、1月の中旬頃にはすっかりやせ細って、
確実に死に向かっているのが分かりました。


これは、病気が発覚する前日のりっこ。
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私の手の上で、ウトウトしています。
体もまだふっくらしてるし、表情も穏やか。



りっこは、主治医からも入院は勧められなかったし、私も自宅で看取りたいと
思っていました。それには、こんな訳があります。


りっこが亡くなる前年の夏、自宅に帰省していた時のこと。
りっこをケージから出していた時、疲れていた私は居眠りをしてしまいました。
多分10分位…。ハッと目を覚ましたらりっこがいない!部屋中探しても
やっぱりいない…。窓のあたりをを調べてみたら、立て付けが悪くなって
隙間が開いていた網戸があって、そこから外に出てしまった様子でした。


外も必死で探したけど、やっぱり見つからない…。運悪く、そのころ
実家の周りには野良猫がたくさんいたので、もう悪い想像しかできません。
絶望的な気分で、自分を責めながら数日を過ごしていたんだけれど、3日後、
なんと知り合いの方から「リス、逃げてない?」と声を掛けられたんです。


近所の方が外で立ち話をしている時、なぜかシマリスが肩によじ登ってきた。
あまりに慣れているから、保護して、今はすでに里親さんに引き取られている、
というびっくりな話…。たまたま里親になってくれた方が、知り合いの
方だったので、事情を話して、引き取りに行くことになりました。


里親さんのおうちの、小学生の女の子が手に乗せて連れてきてくれたリスは、
まさしくりっこ!すごく可愛がってくれたみたいで、大泣きしながら手渡して
くれました。Rちゃん、ほんとにありがとう!!


これは、うちに戻ってきた日のりっこ。
NEC_0079_convert_20130130203848.jpg
こうやって元気な姿をもう一度見られるなんて、
夢みたいでした。そしてこの時、「りっこは
自宅で看取りたい」って思ったんです。



看取りたい…とは思ったものの、りっこの闘病生活は本当に苦しいもので、
それを見ている私も辛くて、自分の判断は本当に正しいのか悩んだし、
今でも正しかったのかどうか分かりません。入院させていたら、もう少し
苦しまずに済んだかもしれない。でも、りっこが私の気持ちに
応えてくれたのかな…と思うような出来事がありました。



それは亡くなる1週間前のこと。そのころは、もうほんとに弱り切って、
歩くこともほとんどできないくらいになっていたのに、その日だけ急に元気に
なったんです。食欲も出て、私が買ってきた「あまおう」を大喜びで食べて…
実は、その日は私の誕生日だったんです。



これがその日のりっこ。
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あまおうやコーンを食べています。



その日は見違えるように元気だったので、もしかしてこのまま良くなる?と
期待したけれど、翌日からまた元気がなくなり、それからの病状の悪化は
激しくて…。苦しんだけど生き抜いて、りっこは息を引き取りました。
小さい体で、ほんとによく頑張ったと思います。きっと、りっこなりに
精一杯、私の誕生日を祝ってくれたんだと思います。



りっこの体は、ピンクのハート型の箱に入れ、その上に
育てていたビオラをたくさん敷き詰めました。
(以下の画像には、亡くなった時のものが含まれていますので、
苦手な方は避けてください)
















NEC_0272_convert_20130130204013.jpg
穏やかな顔をしています。



この画像を、りっこをかわいがってくれた母の携帯に送りました。
そしたら母にも不思議なことが起こりました。
普通携帯って、画面を開いてしばらくすると、照明が暗くなりますよね?
なのに、りっこのこの画像を表示していると一向に暗くならず、なんと
一晩中明るいままだったそうです。母は、その携帯を枕元に置いて
寝たそうです。
可愛がってくれた母に、お礼を言いたかったのかな…




りっこ、天国で楽しく過ごしてる?
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ずーっと忘れてないからね



長い長い記事にお付き合いいただき、ありがとうございました
元気な頃のりっこについては、よろしければ こちら の記事をご覧下さいね。

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comment

泣けました  みき #Y92XoRwQ URL

不思議なことが起こる…私も経験しています
母でしたけれど、だからわかります
亡くなった後、お世話になった先生にお話したら、
重い病気の人にはよくあると言われました
辛そうな姿を見る辛さも知っています
だからこそ母の奇跡はプレゼントだと思っています

りっこちゃんシアワセですね♪大切な人に看取られる…
それ以上の喜びがあるでしょうか?
苦しむ姿を見る時、よかったか?と思う
けれどそんな時に寄り添えるのは大切な家族の役割だった
りっこさんの記事を読みながら確信しました
ありがとうございました

管理人のみ閲覧できます  #

このコメントは管理人のみ閲覧できます

お辛かったですね。  ミッチ #- URL

こんにちは!

生き物はいつかは死んでしまうとはわかっていても
いざとなると看取るか病院でとか迷ってしまいますよね。
寿命とはいえやはり悲しいことには違いないですし
あとは最後を一緒に過ごしたいのが本音ですよね。

でもでも本当に苦しんでいる姿を見るのは耐えられないですね。
よく頑張られましたね。
お辛かったでしょうね。
でも、送られた方は安心して天国に旅立ったと思います。
今はきっと天国から見守っていてくれることでしょう。

お写真本当にかわいい!
沢山の良き思い出があると思いますが
よかったらお話お聞かせくださいね。

  とくさ #PgtEBqSc URL

りっこちゃんも、りっこさんとの時間が楽しくて大切なものだったの
でしょうね○´艸`)

りっこちゃんのお話しで、一人暮らしをしてから初めて飼った、
ジャンガリアンハムスターの女の子を思い出しちゃいました。
ほっぺたにいろいろ入れますよね~(笑)。
そして手に乗ったり、丸まったり、のびたり…ってかわいくて。
忙しくても動けないですよね^^

ハムスターなので寿命が3年程度ととっても短いんですが、
それでも寿命いっぱいいっぱいまで生きてくれました。
「苦しみが長引いたらかわいそう。でもお別れするのもつらい。」
そう思った記憶があります。

りっこさんの胸の中に、りっこちゃんとの大切な思い出がいっぱい。
きっとそれだけで、りっこちゃんは幸せなんじゃないかなぁって
思います^^

みきさん  りっこ #- URL

こんばんは。
みきさんのコメントに、ものすごく癒され、この記事書いて
よかった…と思いました。

お母様を看取られたんですね。
一番身近な肉親を看取るって…どれだけ大変か、
想像するだけで胸がいっぱいになります。
みきさんも不思議な体験をされたんですね。
お母様、ものすごく感謝されていたんでしょうね。

実は私、もうひとつ不思議な体験をしました。
あまりにも現実離れした出来事だったので、記事には
書かなかったのですが、りっこが亡くなって一ヶ月ほどあとに、
りっこに会うことができたんです。
りっこの姿じゃなくて、人間の女の子として現れたんですが、
瞬時にそれがりっこだと分かって…。
「ピンクのハート型の箱がかわいくてうれしかった」と伝えて来ました。
言葉を発していないのに、テレパシーみたいに伝わってくる
ものすごく不思議な体験でした。
病気の苦しさとか、今までありがとう、とかじゃなくて、
そこ~?とも思ったんですけど(笑)…。
無邪気なメッセージだなぁ、と微笑ましくもありました。

長いコメントになっちゃいましたが、みきさんなら信じてくださるかな、
と思って書きたくなりました。
温かいコメント、ありがとうございました。

鍵コメさん  りっこ #- URL

コメントありがとね~。
私も、こうして亡くなった子の記事を書いていると、
生命のはかなさを感じて、今生きて一緒にいてくれる子たちを、
命ある間に、精一杯大切にしたいと思ったよ。
その日が来ても後悔のないように、幸せに生きてもらいたいよね。

ミッチさん  りっこ #- URL

温かい励まし、ありがとうございます。
もう3年も経つのに、向きあうといまだにキツいです。
そのくらい苦しい闘病生活でした。
ほんとに、これからもいざとなったとき、入院させるか
自宅で看るかは、その度に迷うと思います。
看取りたい思いはあるけど、苦しい思いもさせたくない…。
本人に確認できないから、答えはないですものね。

りっこの写真、ほめてくださってうれしいです。
親ばかですが、ほんとにかわいい子でした(*^^*)

そうそう、りっこの話の追加なんですが、
実は田舎でりっこが逃げてしまった時、ちょうど私は
ものすごく落ち込んでいた時で、「生きる意味が分からない~」
なんて情けないことを考えていました。
そんなときにあの事件。どんなアドバイスよりもパワフルで、
「生きているだけですごいことなんだ」って、当たり前のことを
実感させられました。
もしかしたら、そのことを伝えるためにこんな事件が起こったのかな、
とさえ思ってしまいました。

とくささん  りっこ #- URL

いつも温かく見守ってくださってありがとうございます(^-^)

とくささんはハムちゃんと暮らしていらしたんですか。
ハムやリスって、独特のかわいいしぐさをしますよね。
私は、短い手を目一杯伸ばして、お顔を洗うしぐさが
大好きでした。

「苦しみが長引いたらかわいそう。でもお別れもつらい」
ほんとに、そんな気持ちになりますよね。
でも、あまりに苦しんでいたから、亡くなったときは
悲しさよりもホッとした気持ちが強かったかも。

りっこが私との時間を楽しく、幸せに思ってくれてる…
私もそう信じています。
そして、生まれ変わったらまた私のところに来てほしいな。

管理人のみ閲覧できます  #

このコメントは管理人のみ閲覧できます

感動しました。  たんぽぽ #- URL

自分よりもずっと短い命。
ずっと生きててくれたらなぁって思います。

死って生きてるものの使命ですよね・・・。
大切な人のそばで息を引き取る事が出来たんですもの。
きっと、りっこちゃんは天国で
幸せに暮らしているとおもいますよ。

穏やかな顔で亡くなられて・・・
この写真を見ていると、寝ているだけのように見えます。
今にもビオラの花のあいだから、
こそっと顔を覗かして、またりっこさんのもとへ行くような
気がします・・・。

この記事を読んで、改めて
今ある命を大切に育てようと思いました。

  huuuuka #- URL

こんばんは。

りっこちゃん、本当によくがんばって一生懸命生き抜きましたよね。

脱走事件の後、りっこさんの所に戻れて本当に良かったですね。
亡くなる1週間前の出来事も・・・
きっと最期に元気な姿を見せたかったのでしょうね。

小動物のその小さな体から、信じられないほどの生命力、愛情を感じとって信じ切ったそのまなざし。

私もハムスターちゃんを飼っていた時、本当にたくさんの事を教えてくれたあの子達に今も感謝と愛情を忘れる事はありません。

なので、りっこさんのお気持ち、りっこちゃんの可愛さがとてもよくわかります。



たんぽぽさん  りっこ #- URL

こんばんは。
温かいコメントありがとうございます(^-^)

病気は想像を絶する苦しさだたっと思うんですが、
最期は私の手の上で旅立ってくれました。
逃亡したりっこが戻ってきた時、「死ぬときは私の手の上だからね」
って何回も言い聞かせてしまったので、きっと約束を
守ってくれたんだと思います。

たくさん癒しをくれた子でした。たんぽぽさんのおっしゃる通り、
私も今は天国で幸せにしてくれていると信じてます。

自分よりずっと短い命だからこそ、一緒にいられる時間を
大切に大切に過ごしたいですよね☆彡



huuuukaさん  りっこ #- URL

ありがとうございます。
同じ思いを共有しているhuuuukaさんですものね。
気持ちを分かっていただけてうれしいです。

ほんとうに、あんな小さな体なのに、人間を信頼しきって、
一生懸命生きようとして…
かなりギリギリの体調になるまで、一生懸命ご飯を食べようと
している姿がいじらしかったです。

逃走劇の際にも、誕生日の際にも、生命の不思議なパワーを感じました。
命の残りが少なくなっていたから、半分天使ちゃんになっていて、
飼い主のためにご奉仕してくれたのかも…

ふうかちゃんにも、りっこにも、ほんとに感謝ですね。
そして、ずっと大切な愛すべき家族ですよね。

(;_;)  shiawasenaco #ecZF2oXM URL

本当に本当に命を大切にしてくださる方なのだなと痛感しました!!

人も、動物も、愛情が必要ですね(>_<)

約10年、とても幸せだったと思います!

私は素晴らしい方に出会えたなぁと思いました(*^^*)

1月31日から切迫早産で入院していますが、予定日が2月25日なので気長に待っています♪

産まれたらまたお知らせしますね☆

shiawasenacoさん  りっこ #- URL

わぁ、ブログ、引き続き見てくれてたんだ!
うれしいなぁ(^-^) ありがとうございます♪
素晴らしい人だなんて、照れますがな…
私は、shiawasenacoさんの将来の夢を聞いた時に
同じ思いでしたよ。
素敵な夢、ぜひぜひ叶えて欲しいです。

切迫早産??
ママと奥さんとおべんきょ、トリプルでこなしてたもんね~。
ゆっくりと安静にして、元気な赤ちゃん産んでね☆彡
おめでたい連絡、楽しみに待ってます♪

  くまぶん #pQpZY72. URL

りっこさんのお名前は、りっこちゃんからだったのね。
ここまで懐くって知りませんでした。

 記事は何回か読んでいたんですが、なかなか返事が
出来なくって・・・りっこさんの愛情の深さがよく伝わって
きて、良い言葉が見つかりませんでした。

 一つだけ、私が精神科で勉強になったのは、悲しみを乗り越える必要はないということです。
 それだけ自分にとって大切な思い出だったという事なのだから、その時間を思い出して悲しむのは良い時間を過ごせた証し
という事を学びました。

 小さな命でも、生活の中で大きな存在ですよね。
私も、まると大切に過ごしたいと思います☆

くまぶんさん  りっこ #- URL

こんばんは。コメありがとうです。
何度も記事読んでくださったんですね。
コメしづらい記事なのに、それでもコメくださってうれしいです♪

そうなのですよ、りっこというのは、シマリスのりっこから
借りているハンドルネームです。
記事を書くときは、いつもりっこを思い出します。

悲しみは乗り越える必要はない…ほんとにそうだと思います。
こうして記事にすることで、向き合うことはつらいけど、
実はそれが癒しにもなっているんですよね。
温かいコメントにもとっても励まされるし。

命に、身体の大きさは関係ないってこと、実感しますよね。
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